Bリーグ ファイナル第1戦 琉球が千葉に勝ち初優勝に王手

バスケットボール男子のBリーグは、今シーズンのチャンピオンを決めるファイナルの第1戦が行われ、2回の延長にもつれる接戦の末、琉球ゴールデンキングスが96対93で千葉ジェッツに競り勝って、初優勝に王手をかけました。

先に2勝したほうが今シーズンのチャンピオンとなるチャンピオンシップファイナルの第1戦は、27日に横浜アリーナで行われ、2シーズンぶりの優勝を目指す千葉と、初優勝がかかる琉球が対戦しました。

試合は第1クオーター、琉球がジャック・クーリー選手やアレン・ダーラム選手の高さを生かした攻撃でペースをつかみ、27対15と12点のリードを奪いました。

第2クオーターに入ると、千葉はキャプテンの富樫勇樹選手を中心としたスピードある攻撃で追い上げて、第3クオーターには一時同点に追いつく接戦となりました。

琉球が2点をリードして迎えた第4クオーターも一進一退の攻防が続き、琉球が3点リードした残り10秒で、千葉のヴィック・ロー選手がスリーポイントシュートを決め、土壇場で77対77の同点に追いついて、延長に入りました。
5分間の延長では両チーム5点ずつを挙げて決着がつかず、2回目の延長に入ると、琉球は今村佳太選手のスリーポイントシュートでリードを奪うと、勝負どころでも今村選手が得点を重ね、最後まで粘る千葉の反撃を振り切りました。

琉球は96対93で2回の延長にもつれる接戦を制し、初優勝に王手をかけました。

チャンピオンシップファイナルの第2戦は、28日午後1時10分から行われ、NHKは総合テレビで生中継します。

琉球 今村「責任と覚悟を持ってプレー」

2回目の延長で6得点を挙げてチームを勝利に導いた琉球ゴールデンキングスの今村佳太選手は、「試合を通してなかなか乗り切れない時間帯もあったが、最後は自分にヘッドコーチと仲間がボールを託してくれた。責任と覚悟を持ってプレーしていることが、ファイナルで敗れた去年とは違う部分だと思うし、その気持ちがプレーに出た」と試合を振り返りました。

そのうえで「優勝に向けて一歩近づけたことは非常に大きいが、あすで決められる準備をしていきたい」と気を引き締めていました。

また、桶谷大ヘッドコーチは「まず1つ勝てたのが結果としてよかった。内容としても選手たちがゲームプランどおり、千葉のトランジションとスリーポイントをしっかり抑えてくれたのがよかった」と話しました。

そして、初優勝に向けては「あすもタフなゲームになると思うが、勝って初めて自分たちがやりたいことを達成できる。選手たちが一番わかっていると思うので、またいいゲームをしてくれると思う」と選手たちへの信頼を口にしていました。

千葉 富樫「ここでギブアップするようなチームじゃない」

初戦を落とした千葉ジェッツのキャプテンの富樫勇樹選手は「かなりタフで当たりが激しい第1戦だった。落としてしまったことに悔しさがあるが、ここでギブアップするようなチームじゃないので、今シーズンやってきたことを信じて、もう一度、チームが1つになってあすも戦えたらと思う」と悔しさをにじませました。

そのうえで「これがファイナルで、何もかもがうまくいくわけじゃないので、修正してあすに臨めたらなと思う。やるべきことをやるしかない」と前を向いていました。

また、ジョン・パトリックヘッドコーチは「遠慮なくスリーポイントシュートを打つのが、うちのチームカラーなのであすももう少しアクティブにいきたい。リバウンドの戦いに勝てないと試合にも勝てないと思う」と修正点を挙げていました。