協議の状況についてアメリカの主要メディアは、政府予算の歳出に上限を設定し支出を抑える代わりに、共和党側が2年間の債務上限の引き上げに応じるという案で交渉がまとまりつつあると伝えています。
バイデン大統領は26日夕方、記者団に対し「順調に進んでいるように見える。合意までとても近いだろう」と述べました。
ただ、低所得層への支援をめぐり、就業条件をより厳しくすべきだとする共和党側と、これに反対する政権側との対立が続いていて、依然として合意には至っていません。
共和党側の交渉担当者は「まだ大きな難題がある」と述べるなど、引き上げの条件で課題は残っているという見方を示していて、協議が続けられています。

米債務上限問題 交渉は大詰めも合意に至らず 協議続く
アメリカ政府の借金の上限、債務上限問題をめぐって、交渉は大詰めを迎えています。
バイデン大統領は「合意まで近い」と述べ期待を示しましたが、共和党側からは上限引き上げの条件で課題が残っているという見方が出ていて、協議が続けられています。
アメリカ政府の債務上限の引き上げをめぐるバイデン政権と野党 共和党との交渉は、26日も交渉担当者レベルで続けられました。
こうした中、イエレン財務長官は議会指導部に宛てた書簡で、債務の上限が引き上げられなければ、来月5日に債務の不履行に陥るおそれがあるという最新の見通しを示しました。
早ければ来月1日とされていたこれまでの期限よりは日程上、わずかな余裕が生まれた形です。
