アメリカ議会乱入事件 極右団体の創設者に禁錮18年の判決

2021年、アメリカの連邦議会にトランプ前大統領の支持者らが乱入した事件をめぐり、首都ワシントンの裁判所は、極右団体の創設者に対し、これまでに有罪となった600人以上の中で最も重い禁錮18年の判決を言い渡しました。

アメリカで2021年、トランプ前大統領の支持者らが連邦議会に乱入した事件で、平和的な権力の移行を暴力で妨害しようとしたとして、扇動共謀の罪で有罪評決を受けていた極右団体「オース・キーパーズ」の創設者、スチュワート・ローズ被告に対し、首都ワシントンの連邦地方裁判所は26日までに禁錮18年の判決を言い渡しました。

司法省は、ローズ被告が「内戦なしでは乗り切れない」などと支持者らにメッセージを送ったうえで武器などを購入し、議会議事堂を占拠しようとしたとしていて、裁判官は「あなたはこの国やこの国の民主主義を脅かし続ける危険な存在だ」と指摘しました。

これに対しローズ被告は、「私はトランプ氏と同様、政治犯だ。唯一の罪はアメリカを壊そうとした人々に反対したことだ」と主張しています。

この事件をめぐっては、これまでに600人以上が有罪となっていますが、アメリカのメディアによりますと、この中で禁錮18年の量刑は最も重いということです。

裁判所は「オース・キーパーズ」のほかのメンバー3人に対しても、25日から26日にかけて禁錮4年から12年を言い渡しました。