岩手 釜石 中心部でクマ捕獲 出没注意報を警報に切り替え

26日夕方、岩手県釜石市の中心部にクマが現れ、およそ2時間半後に捕獲されました。けがをした人はいませんでした。

岩手県では4月以降、ツキノワグマに襲われる被害が7件、8人にのぼっていて、県は「ツキノワグマの出没に関する注意報」を26日に警報に切り替え、警戒を呼びかけています。

クマが出たのは、釜石市只越町にあるアパートの駐車場です。警察によりますと、26日午後4時ごろ「クマが寝転がっている」と通報があり、警察官が駆けつけて確認したところ、体長1メートルほどのクマがいたということです。

釜石市役所から南に60メートルほどの市の中心部で、市の職員が撮影した写真では、クマがアパート1階の駐車場とみられるところに座っているような姿が確認できます。

警察は、付近の道路を通行禁止にするなどして注意を呼びかけていましたが、クマは午後6時半すぎに捕獲されたということです。警察によりますと、けが人はなく、物が壊されるなどの被害もありませんでした。

岩手県では4月以降、ツキノワグマに襲われる被害が7件、8人にのぼっていて、5月16日には、八幡平市でタケノコ採りをしていた男性がクマに襲われて大けがをしました。

岩手県はすでに出している「ツキノワグマの出没に関する注意報」を26日、警報に切り替え、クマの被害に警戒するよう呼びかけています。