大相撲夏場所13日目 横綱 照ノ富士1敗守る あす勝つと優勝決定

大相撲夏場所は13日目、横綱 照ノ富士は、平幕の朝乃山に勝って1敗を守りました。
27日、2敗の関脇 霧馬山に勝つと千秋楽を待たずに照ノ富士の優勝が決まります。

中入り後の勝敗

▽碧山に王鵬は王鵬が「送り出し」。

▽妙義龍に宝富士は妙義龍が「寄り切り」で勝ち越しました。

▽竜電に一山本は竜電が「上手投げ」で勝ちました。

▽阿武咲に輝は阿武咲が「押し出し」。輝は負け越しました。

▽水戸龍に隆の勝は行司軍配差し違えとなって隆の勝が「押し出し」で勝ちました。

▽佐田の海に千代翔馬は千代翔馬が「引っ掛け」。佐田の海は負け越しです。

▽宇良に大翔鵬は宇良が「肩透かし」。大翔鵬は負け越しました。

▽翔猿に琴恵光は翔猿が「押し出し」。

▽高安に玉鷲は玉鷲が「押し出し」。

▽北勝富士に翠富士は翠富士が「肩透かし」。北勝富士は負け越しです。

▽阿炎に錦富士は阿炎が「押し倒し」。

▽正代に錦木は錦木が「寄り切り」。

▽琴ノ若に金峰山は琴ノ若が「寄り切り」で勝ちました。

▽剣翔に若元春は若元春が「突き落とし」。

▽大栄翔に御嶽海は御嶽海が「寄り倒し」で勝ち越しました。

▽平戸海に豊昇龍は豊昇龍が「押し出し」。

▽霧馬山に北青鵬は霧馬山が「外掛け」で勝って2敗を守りました。

▽明生に大関 貴景勝は貴景勝が「送り出し」で勝ち越しを決めて、角番を脱出しました。

▽横綱 照ノ富士に朝乃山は照ノ富士が「小手投げ」で勝って1敗を守りました。

夏場所は、13日目が終わって、1敗で横綱 照ノ富士が単独トップを守り、2敗で関脇 霧馬山が追う展開です。

2人は27日、結びの一番で対戦することが決まっていて、照ノ富士が霧馬山に勝つと千秋楽を待たずに照ノ富士の8回目の優勝が決まります。

力士の談話

1敗の十両の落合は、3敗の湘南乃海に勝って「相撲内容は覚えていないが、勝ててよかった。優勝はどうしても意識してしまうので、あまり考えずにその日やるべきことをしっかりやろうと思う」と淡々と答えていました。

同じく十両の豪ノ山も、島津海に勝って1敗を守りました。豪ノ山は、優勝への意識を聞かれると「『意識しないように』と言い聞かせながら、一番一番やれれば」と話していました。

宇良は、肩透かしで勝って7勝目を挙げ、「勝ててよかった。もう最後までやりきるだけだと思う」と残り2日間を見据えました。

平幕の錦木は小結 正代を破って6連勝、勝ち越しまであと1勝とし、「うまくいった。立ち合いがよかった」と振り返りました。

小結 琴ノ若は26日勝って6勝目。勝ち越しに向けてもう負けられませんが、「あともないし、しっかり集中してやりたい」と話していました。

関脇 若元春は剣翔に勝って9勝目を挙げ、「情けない相撲もあったりしたが、その中でいい相撲もちらほら出始めている」とここまでを振り返りました。敗れた剣翔は「反応が早かった。いい経験になったが悔しい」と話していました。

関脇 大栄翔は、御嶽海に敗れて5敗目を喫し「しっかり気持ちを切らさずにふた桁の白星はほしい」と残り2日間へ気合いを入れ直しました。

関脇 霧馬山は、身長2メートルを超える北青鵬に勝って2敗を守り、「思ったよりも重くて、身長もあったので、前に攻められなかったが我慢した」と慎重に攻めて白星をたぐり寄せたことをうかがわせました。27日は横綱との一番に臨みますが、「自分の相撲を取るように。あんまり考えずに、自分から攻めていく」と意気込みました。

1敗の横綱 照ノ富士は、2敗で追う朝乃山を退けて単独トップを守りました。照ノ富士は「落ち着いてやれた。復帰に向けて、その日できるベストを尽くしてきた。とりあえずはここまで悪くないんじゃないか」と話していました。早ければ27日にも8回目の優勝が決まりますが、「とりあえずあと2日間、しっかりと頑張りたい」とあくまで冷静でした。

照ノ富士に敗れた朝乃山は、照ノ富士との星の差が2つに広がり「優勝は厳しいと思う。来場所のためにあと2つ自分の相撲を取りきるように頑張りたい」と話していました。