大相撲夏場所 大関 貴景勝が勝ち越し 角番を脱出

大相撲夏場所は13日目を迎え、大関 貴景勝が平幕の明生に勝って、今場所の勝ち越しを決め、負け越すと大関から陥落する角番を脱出しました。

貴景勝は、横綱昇進を目指した先場所、左ひざのけがで途中休場し、夏場所は負け越せば、大関から陥落する角番で迎えました。

テーピングを巻くなど、両ひざに不安を抱え、持ち味の突き押しが本調子ではない中で白星を重ね、7勝5敗で迎えた13日目は、過去の対戦成績で6勝5敗ときっ抗する明生と対戦しました。

今場所、初金星を挙げるなど好調の明生に対して、貴景勝は立ち合いで左に動いて、そのまま送り出して勝ち、8勝目を挙げて勝ち越しを決め、角番を脱出しました。

師匠の常盤山親方「本人がいちばんほっとしているだろう」

貴景勝の師匠の常盤山親方は、「とにかく勝ち越してほっとしている。本人がいちばんほっとしているだろう」と弟子の心境を推し量りました。

そして、「ひざは決してよくはない。一日一番だが疲れも出る。気合いも入るし負担もかかる。考えた相撲を取ってくれた。内容よりも勝ち越すことが最優先だ」と話しました。

そのうえで、27日以降も貴景勝を出場させる見通しを示しました。

一方、貴景勝は取組後、取材に応じませんでした。