理科の実験後 中学生10人体調不良訴え搬送 名古屋 北区

26日昼ごろ、名古屋市北区の中学校で硫化水素を発生させる理科の実験をしたあと、生徒が体調不良を訴え、合わせて10人が病院に搬送されました。名古屋市教育委員会によりますといずれも症状は軽く、全員帰宅したということです。

26日午前11時45分ごろ、名古屋市北区の北陵中学校から「理科の実験でガスのにおいをかいだ生徒数人が気分が悪くなったと訴えている」と消防に通報がありました。

消防が2年生の生徒10人を病院に搬送しましたが、名古屋市教育委員会によりますと、いずれも症状は軽く、全員帰宅したということです。

学校では26日の午前中、2つのクラスが鉄と硫黄の化合物に塩酸を加えて、発生した硫化水素のにおいを嗅いで性質を調べる実験を行っていました。

実験では教室の換気を徹底したうえで、生徒に対して直接、においを嗅ぐことはせず、手であおいで嗅ぐように指導していたということです。

名古屋市教育委員会では「授業は通常の手順で行われていたので、学校側の対応にかしはなかったと考えている」としていますが、同様のケースが起きないよう市内すべての中学校に注意喚起することにしています。