「線状降水帯予測」避難情報発表の基準の一つに 福岡 大牟田

線状降水帯の発生が予測された際に、気象庁が半日程度前から出す情報について、福岡県大牟田市は高齢者等避難の情報を発表する基準の一つにすることを決めました。
福岡県内では初めてだということで、大牟田市は「早めの避難につなげていきたい」としています。

発達した積乱雲が連なって大雨をもたらす線状降水帯について、気象庁は発生したことを伝える「顕著な大雨に関する情報」のほかに、去年からは発生のおそれがあることを半日程度前から気象情報の中で伝える取り組みを始めています。

この “予測” 情報について、大牟田市は高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかける高齢者等避難の情報の発表基準の一つとして26日、地域防災計画に盛り込みました。

具体的には、夜から明け方にかけて線状降水帯発生のおそれがあるという予測の発表に加え、予想される1時間雨量や、有明海の潮位などをもとに発表するとしています。

福岡県によりますと、線状降水帯の予測の情報を避難情報の発表基準に盛り込むのは、県内の自治体では初めてだということです。

大牟田市は、「半日前の予測は、精度に課題があることは承知しているが、線状降水帯が発生しなくても、大雨になる可能性が高い状況であることに変わりはない。市民が明るい時間帯に避難できるよう早めに避難情報を発表し、安全確保につなげていきたい」としています。