米 債務上限問題 合意に向け交渉前進か 米メディア

アメリカ政府の借金の上限、債務上限問題でアメリカのメディアは、合意に向けて交渉が前進したと相次いで伝えました。政府の歳出に一定の歯止めをかける代わりに、2年間、債務上限を引き上げるという案が出ているとしていて、ギリギリの交渉が続いています。

アメリカ政府の債務上限の引き上げをめぐって、民主党のバイデン政権と、共和党が多数派の、議会下院のあいだでは、25日も交渉担当者レベルの協議が行われました。

これについて有力紙、ニューヨーク・タイムズなど複数のメディアは25日、政府予算の歳出に上限を設定して支出増大に歯止めをかける代わりに、共和党側が2年間の債務上限の引き上げに応じるという案が出て、交渉に前進があったと相次いで伝えました。

一方で、「細かい点で依然、固まっていないところがある」としています。

バイデン大統領は25日午後、交渉は前進しているとしたうえで、「マッカーシー議長とは、財政再建のための負担を誰が負うべきかについて見解が大きく異なる」と述べました。

アメリカは、この週末から3連休となります。

地元に戻った議員たちは、交渉が合意した場合は、首都ワシントンに直ちに戻って審議にあたるよう議会指導部から指示を受けているということです。

仮に合意したとしても、法案を作成し議会で承認を得るには、さらに数日かかると見られていて、早ければ6月1日にも債務不履行=デフォルトに陥るおそれある中、ギリギリの交渉が続いています。