タリウム殺害の容疑者 叔母入院先に “警察くるかも”と伝える

タリウムを摂取させ、京都市の女子大学生を殺害したとして起訴された容疑者が、会社経営者の叔母も殺害しようとしたとして再逮捕された事件で、警察の捜査を知った容疑者が、意識不明の状態が続く叔母が入院する病院に、「警察が話を聞きにくるかもしれない」と伝えていたことがわかりました。
警察は、容疑者の事件前後の行動や、その目的についてさらに調べを進めています。

京都市左京区の元不動産業、宮本一希容疑者(37)は、いずれも毒性の強いタリウムを摂取させて、
▽去年10月に知人で21歳の女子大学生を殺害したとして起訴され、
▽3年前の7月にも、会社経営者の61歳の叔母を殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで再逮捕されました。

宮本容疑者は、26日に検察庁に送られました。

叔母は意識不明の状態が続いていて、捜査関係者によりますと、去年12月、容疑者が叔母の入院先の病院に「警察が話を聞きにくるかもしれない」と伝えていたことがわかりました。

このころ容疑者は、女子大学生が死亡したことについて、すでに警察から事情を聞かれていたということです。

警察は容疑者の事件前後の行動や、その目的についてさらに調べを進めています。

警察によりますと、調べに対し宮本容疑者は黙秘しているということです。