円相場 一時140円台まで値下がり 日米金利差拡大で円売り

26日の東京外国為替市場、円相場は一時、1ドル=140円台まで値下がりしました。

外国為替市場では、25日に発表されたアメリカのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率の改定値が市場予想を上回ったことで、FRB=連邦準備制度理事会がインフレを抑えるため利上げを続けるとの観測が広がりました。

このため日米の金利差の拡大が意識され円を売ってドルを買う動きが広がり、円相場は一時、去年11月以来、半年ぶりに1ドル=140円台まで値下がりしました。

午後5時時点の円相場は、25日と比べて14銭円安ドル高の、1ドル=139円53銭から54銭でした。

一方、ユーロに対しては、25日と比べて42銭円安ユーロ高の、1ユーロ=149円86銭から90銭でした。

ユーロは、ドルに対して、1ユーロ=1.0740から41ドルでした。

市場関係者は「一時、1ドル=140円台まで円安ドル高が進んだものの、市場ではアメリカの債務上限問題の交渉が長引いていることへの警戒感が根強いこともあって積極的な取り引きが控えられ、狭い範囲での値動きになった」と話しています。

鈴木財務相「今後とも市場の動向をしっかり見ていく」

鈴木財務大臣は、外国為替市場で円安が進んでいることについて、26日の閣議のあとの記者会見で「為替相場は、ファンダメンタルズ=基礎的な条件にもとづいて市場で決められていく。私の不用意な発言が市場に影響を与えてはいけないが、今後とも市場の動向をしっかり見ていく」と述べました。