「F16 ウクライナ兵の訓練 数週間以内に開始」米国防長官

アメリカは、バイデン大統領がG7広島サミットで表明した、ウクライナ兵のためのF16戦闘機の訓練について、今後、数週間以内に開始したいという考えを示しました。

アメリカは、ウクライナへの軍事支援について話し合う会合を25日にオンライン形式で開催し、およそ50か国の国防相らが参加しました。

この中で、アメリカのオースティン国防長官は、ウクライナが求めているF16戦闘機をめぐり、先週、バイデン大統領がG7広島サミットでウクライナ兵に対する訓練を支援すると表明したことについて「われわれの団結とウクライナの自衛に対する長期的な関与についての力強いメッセージを送るものだ」と述べました。

そのうえで、「われわれは、この訓練が数週間のうちに始まることを望んでいる」と述べました。

こうした中、ウクライナ大統領府のイエルマク長官は、東部ドネツク州のバフムト方面で戦い、ロシア側の捕虜となっていたウクライナ側の兵士、合わせて106人が解放されたと25日、SNSに投稿しました。

現地からの映像では、負傷し仲間に支えられながら歩いたり、ひつぎを運んだりする様子が確認できます。

ゼレンスキー大統領は25日の声明で、解放された106人について、「これまで全く情報がなく、行方不明とされていた。実にすばらしい仕事だ」と述べ、捕虜の交換を実現したウクライナ政府や軍の関係者に謝意を示しました。