米バイデン大統領 軍制服組新トップにブラウン参謀総長を指名

アメリカのバイデン大統領はアメリカ軍の制服組の新たなトップに、太平洋空軍の司令官などを歴任した空軍のブラウン参謀総長を指名すると発表しました。

アメリカのバイデン大統領は25日、ホワイトハウスで、アメリカ軍の新たな統合参謀本部議長に空軍のブラウン参謀総長を指名する人事を発表しました。

ブラウン氏は中東地域を管轄するアメリカ中央軍の副司令官や太平洋空軍の司令官などを歴任したあと、3年前から空軍の制服組トップの参謀総長を務めています。

統合参謀本部議長はアメリカ軍のいわゆる制服組のトップとして大統領に軍事的な助言を行う立場で、バイデン大統領は「世界はいま転換点にあり、きょうの決断が世界の将来の方向性を決定づける。われわれは中国との競争を管理していくとともに、ヨーロッパにおける侵攻と対じしなければならない」と述べ、インド太平洋などで指揮をとってきたブラウン氏に期待を示しました。

アメリカメディアは、バイデン大統領がブラウン氏について軍事的な動きを活発化させる中国に精通し、ロシアによる侵攻が続くウクライナへの軍事支援に関わったことなどを評価したと伝えています。

今後、議会上院が承認しブラウン氏が正式に就任すれば、アメリカの歴史上初めて国防長官と統合参謀本部議長の2つのポストを黒人が務めることになります。