北朝鮮 新たな発射台の整備加速か 米研究グループが分析

アメリカの研究グループは、北朝鮮が北西部にある「ソヘ(西海)衛星発射場」で、新たな発射台の整備を加速させているとする分析結果を公表しました。

アメリカの研究グループ「38ノース」は24日、北朝鮮北西部のトンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ衛星発射場」を、4月30日から5月23日にかけて撮影した衛星写真の分析結果を公表しました。

それによりますと、4月30日の衛星写真では、北朝鮮がこれまで「人工衛星の打ち上げ」と称して事実上の長距離弾道ミサイルを発射してきた発射台とは別に、発射場の海岸沿いに新たな発射台の整備が進められていることが確認されたとしています。

さらに5月23日の衛星写真では新たな発射台で、コンクリート製の土台などが整備されている様子が確認できたとし、研究グループは「人工衛星の打ち上げに向けて整備を加速していることを示唆している」と指摘しています。

北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が5月16日、初の軍事偵察衛星の打ち上げに向け、搭載準備が完了した1号機を視察して今後の行動計画を承認したと発表していましたが、具体的な期日は明らかにしておらず関係国の警戒が続いています。