卓球世界選手権 張本・早田ペア 決勝進出 銀メダル以上が確定

南アフリカで開かれている卓球の世界選手権は大会6日目、混合ダブルスで張本智和選手と早田ひな選手のペアが、準決勝で中国のペアにゲームカウント3対1で勝ち、この種目、2大会連続の銀メダル以上を確定させました。

南アフリカのダーバンで行われている大会は6日目の25日、男女シングルスの4回戦などが行われ、混合ダブルスの準決勝では前回は銀メダルに終わり、今大会で悲願の金メダル獲得を目指す張本選手と早田選手のペアが中国のペアと対戦しました。

第1ゲーム、早田選手のサーブから攻撃を展開する得意のパターンで7対3とリードしますが、そこから中国ペアの強烈なフォアハンドなどに苦しみ8ポイント連続で奪われて7対11で落としました。

しかし、第2ゲームは、早田選手の得意とするフォアが次々と決まるなど11対6で取ると、第3ゲームは、1点差に追い上げられた8対7の場面で張本選手が強烈なフォアを打ち込んで流れを呼び戻し、11対7で取りました。

第4ゲームも張本選手が得意のバックハンドを決めるなど、主導権を渡さず11対6で取り、ゲームカウント3対1で勝って決勝進出を決め、2大会連続となる銀メダル以上を確定させました。

試合後、張本選手は「負けてもおかしくない苦しい試合だったが、勝てて本当に良かった」と話し、早田選手は「決勝も最後まで強い気持ちを持って頑張りたい」と話していました。
このほかの試合は、女子ダブルスの準々決勝で前回銀メダルの早田選手と伊藤美誠選手のペアが中国のペアにストレート負けし、この種目で4大会連続のメダル獲得はなりませんでした。

一方、木原美悠選手と長崎美柚選手のペアはチェコとスロバキアの選手のペアにゲームカウント3対2で勝って準決勝進出を決め、初めてのメダルを確定させました。

男子シングルスでは、世界4位の張本選手が世界174位のイタリアの選手にストレート勝ちし、準々決勝進出を決めました。

張本選手は次の試合で世界5位の中国の選手と対戦し、勝てば男子シングルスでは日本勢44年ぶりのメダル獲得となります。

女子シングルスでは、世界16位の木原選手が世界4位で東京オリンピックの金メダリスト、中国の陳夢選手と対戦し、ゲームカウント2対4で敗れ、4回戦敗退となりました。