円相場 1ドル=140円台まで値下がり 去年11月下旬以来半年ぶり

25日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカで利上げが続くとの観測から円安が加速し、円相場は半年ぶりに一時1ドル=140円台まで値下がりしました。

25日のニューヨーク市場では円安が加速し、円相場は一時、1ドル=140円台まで値下がりしました。

1ドル=140円台をつけるのは去年11月下旬以来、半年ぶりです。

25日発表されたアメリカのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率の改定値が市場予想を上回ったことで、アメリカ経済は堅調でインフレの収束には時間がかかるとの受け止めが出ました。

このため、FRB=連邦準備制度理事会がインフレを抑えるため利上げを続けるとの観測が広がり、日米の金利差を意識した円売りドル買いの動きが強まりました。

市場関係者は「このところFRBの幹部から金融引き締めの継続を示唆する発言が相次いでいたこともあって、強い経済指標を受けて利上げ観測が強まった。アメリカの債務上限問題の先行きには警戒感が根強いものの、ひとまず利回りが見込めるドルを買って円を売る動きが加速する展開となっている」と話しています。