震度6強地震で被災 珠洲焼資料館 対策強化し一部展示再開 石川

石川県珠洲市で、今月5日に震度6強を観測した地震で、伝統工芸品の珠洲焼を展示する資料館は被災し閉館していましたが、作品を固定する対策を強化するなどして一部の展示を再開しました。

珠洲焼や出土した古代の土器などおよそ100点を展示する珠洲焼資料館は、今月5日の地震でおよそ半数が倒れ、10点ほどが破損しました。

地震のあと資料館は閉館していましたが、転倒の防止策を強化したうえで一部の展示を再開しました。

作品に重しを入れるなどのこれまでの対策に加えて、作品を土台の上に置いたり、まわりに糸を張ったりしたということです。

また、地震で倒れて一部が欠けた高さ1メートル以上の「かめ」については、台座に直接固定する形にして揺れに耐えられるよう対策を施しています。

市立珠洲焼資料館の十二将斗学芸員は「再開に向けた作業をする中で改めて今回の地震の大きさを実感しました。ぜひ観光客はもちろん、地元の人にも資料館へ足を運んでほしいです」と話していました。