ロシア・ベラルーシ国防相会談 “戦術核配備 合意文書に署名”

ロシアは、同盟関係にあるベラルーシへの戦術核兵器の配備に関する合意文書をベラルーシ側と交わしたと発表しました。ロシアのショイグ国防相は、国境で高まる脅威に対抗する措置だと主張し、ウクライナへの軍事支援を強化する欧米を強くけん制した形です。

ロシア国防省は25日、ショイグ国防相が、同盟関係にある隣国ベラルーシの首都ミンスクでフレニン国防相と会談し、ロシアが戦術核兵器をベラルーシ領内に配備する合意文書に署名したと発表しました。

ショイグ国防相は「両国の国境における脅威が急激に高まっている中で、対抗措置を取らざるをえない。最高司令官の決定に従って配備に向けた作業を進める」と述べました。

一方、ショイグ国防相は「ロシアがベラルーシに核兵器を引き渡すことはない。核兵器の管理や使用については今後もロシアが決定する」と述べ、特別な保管施設で管理するとして「国際法を順守したものだ」と主張しました。

ロシアのプーチン大統領はことし3月、戦術核兵器をベラルーシに配備すると表明し、ことし7月1日までに保管施設を建設すると発表していました。

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナへの軍事支援を強化する欧米を強くけん制した形で、今後、欧米からの非難も予想されます。