「徴用」 韓国 生存当事者1人が解決策を受け入れ 支払い受領へ

太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、判決が確定した原告などのうち、生存している当事者の1人が、韓国政府の解決策を受け入れて、支払いを受け取ることになったと、韓国外務省が明らかにしました。生存している当事者3人のうち、支払いを受け取る意思を示したのは、これが初めてです。

「徴用」をめぐる問題では、韓国の最高裁判所で判決が確定した原告など15人のうち、これまでに10人の遺族が、ことし3月に韓国政府が示した解決策を受け入れて、政府傘下の財団からの支払いを受け取っています。

そのほかの5人については、受け取りを拒否する意向を示しているとされていましたが、韓国外務省の報道官は、この5人のうち生存している当事者の1人が方針を変えて、解決策を受け入れ、26日、支払いを受け取ることになったと、明らかにしました。

生存している当事者3人のうち、支払いを受け取る意思を示したのは、初めてです。

一方、残る4人の当事者や遺族は、引き続き受け取りを拒否する意向とみられ、韓国外務省の報道官は「今後も財団とともに一人ひとりと直接お会いし、理解を求める真摯(しんし)な努力を続けていく」と話しています。