首相 スリランカ大統領と会談 “債務問題 透明性持ち解決を”

岸田総理大臣は、日本を訪れているスリランカのウィクラマシンハ大統領と会談し、深刻な経済危機に陥っているスリランカの債務の問題について、すべての債権国が参加して透明性を持って解決に向けて取り組むべきだという認識で一致しました。

岸田総理大臣は、24日から日本を訪れているスリランカのウィクラマシンハ大統領と総理大臣官邸でおよそ30分間会談しました。

スリランカは、財政政策の失敗などで急激な通貨安やインフレに見舞われ、去年4月以降、対外的な債務の支払いを停止しています。

会談でウィクラマシンハ大統領は、今月9日に日本などの債権国が、スリランカの債務問題の解決に向けて協議したことに謝意を示しました。

そのうえで両首脳は、一部の国だけではなく、すべての債権国が参加して、透明性を持って解決に向けて取り組むべきだという認識で一致しました。

また両首脳は、地域情勢や軍縮・不拡散を含む国際的な課題についても意見を交わし、両国の関係を発展させていくことを確認しました。