鈴木誠也が千賀滉大と大リーグ初対戦でタイムリー二塁打

大リーグ、カブスの鈴木誠也選手とメッツの千賀滉大投手が大リーグで初めて対戦し、鈴木選手がタイムリーツーベースヒットを打ちました。

カブスとメッツの試合は24日、カブスの本拠地シカゴで行われ、23日、6号ホームランを打った鈴木選手は5番・ライトで先発出場し、メッツ先発の千賀投手と大リーグで初めて対戦しました。

最初の対決は2回でフルカウントとなったあと鈴木選手がファウルで粘り、最後は千賀投手が得意とするフォークボールを見極めてフォアボールで塁に出ました。

2回目の対決は1点を追う3回、2アウト二塁の場面で、鈴木選手が2球目のフォークをとらえてレフトフェンス直撃のタイムリーツーベースヒットで2対2の同点に追いつきました。

鈴木選手は続くバッターのヒットでホームにかえり勝ち越しのホームを踏みました。

最後の対戦は5回ノーアウト一塁で、ここは千賀投手がカットボールでキャッチャーへのファウルフライに打ち取りました。

鈴木選手は6回の第4打席は2アウト一塁三塁のチャンスでメッツの2人目のピッチャーにファーストゴロに打ち取られこの試合は3打数1安打1打点、フォアボール1つで打率は2割8分5厘に上がりました。

一方、中6日で登板した千賀投手は立ち上がりからフォアボールを出すなど、コントロールに苦しみ5回3失点でマウンドを降りました。

球数は106球で、ヒット6本、フォアボールを5つ出し、三振は6つで防御率は3.94となりました。

試合はカブスが4対2で勝ち、千賀投手に負けがついて今シーズンの成績は4勝3敗となりました。

鈴木「甘い球 1発で捉えられてよかった」

鈴木選手は、千賀投手から打った同点のタイムリーツーベースについて「積極的に振っていこうと思っていたので、甘い球が来てしっかり1発で捉えることができてよかった。逆風だったが、芯に当たってバットに乗ってくれた」と振り返りました。

千賀投手との対戦はプロ野球・広島時代の2019年以来で「これからも対戦があると思うし、そういった意味ではいろんな球種もしっかり見ることができたので、次の対戦につながると思う。日本の時と同様、マウンドにいる時の雰囲気はやっぱりすごかったし、きょうのように甘い球をしとめていかないとなかなか難しい投手なので、きょうはとりあえずよかった」と次回の対戦を見据えて話していました。

千賀「対決 楽しむ余裕なかった」

千賀投手は「きょうは正直、ボールがうまく操れていなかったのでとにかく試合を壊さないようにと考えていた。誠也との対決も楽しむ余裕はなかった」と振り返りました。

鈴木選手には同点タイムリーを打たれ「甘い球をしっかりコンタクトする能力は日本の時からすごかった。ミスした球をしっかり打たれてしまった」とフォークボールが甘く入ったことを反省していました。

大リーグ1年目の千賀投手は、ここまで本拠地での登板は4試合で防御率1.57をマークしているのに対し、相手の本拠地では5試合で防御率6.12と対応に苦しんでいます。

千賀投手は「試合が終わって長距離を移動して、次にまた試合、という繰り返しなので難しい部分はもちろんある。自分が疲れているのか疲れていないのかも正直わかっていない部分があるが、それも経験と思いながら。とにかくいろいろなことを言い訳にしないように、しっかり自分で戦っていける準備をして、きょうみたいな試合をなるべく少なくしたい」とコンディション作りの難しさを明かしていました。