マイナ情報 別人にひも付けトラブル 北九州市などで5件

マイナンバーに別人の情報がひも付けられるトラブルが各地で相次ぐなか、北九州市は「公金受取口座」と「キャッシュレス決済」の情報を過って登録するミスが去年からことしにかけて合わせて3件起きていたと、24日発表しました。

総務省が進める「マイナポイント第2弾」では、マイナンバーカードの取得や公金受取口座の登録などによってキャッシュレス決済サービスを通じ、最大2万円分のポイントが付与されます。

北九州市によりますと去年2月、八幡東区役所のマイナポイント支援窓口を利用した人のマイナンバーに、別人の公金受取口座の情報がひも付けられていたことがわかりました。

判明後、すぐに修正し、実際に給付金が振り込まれることはなかったということです。

また、去年9月に小倉南区役所の窓口で、ことし2月には八幡西区役所の窓口で、誤って別の人の「キャッシュレス決済」の情報が登録されているケースが合わせて2件、判明しました。

それぞれ、別の人にポイントが付与され、ことし2月のケースでは付与された先が特定できたため両者間でポイントの調整を行いましたが、去年9月のケースでは特定ができず、窓口業務を受託している事業者が補償したということです。

3件いずれのケースも、登録を行う端末の画面をログアウトせずに次の人の手続きを行ったことが原因だということです。

市はそれぞれ総務省やデジタル庁にトラブルとして報告していましたが、これまで公表はしていませんでした。

その理由について「結果的に実害はなかったので公表していなかったが、各地でトラブルが相次ぐなか、市民に不安を与えないよう公表した」と説明しています。

大分市でも去年2件のトラブル

マイナンバーにひも付けて登録する「公金受取口座」について、誤って別の人のマイナンバーに登録されるトラブルが明らかになっていますが、大分市はこうしたトラブルが去年、2件起きていたと、明らかにしました。

大分市の発表によりますと、市役所に設けたこの支援窓口を通じた「公金受取口座」の登録で、誤って別人のマイナンバーがひも付けられるトラブルが去年11月に2件、発覚していたということです。

市の窓口で専用サイトを使った登録手続きを行ったあと、ログアウトしないまま、次の人の手続きを続けたため、別の人のマイナンバーに口座が登録されてしまったとしています。誤って登録された口座に入金されるケースは確認されていないということです。

大分市は「公金受取口座の登録で市民に不安を抱かせたことに対しおわび申し上げます。手続き終了後は必ずログアウトされたことを確認して次の利用者を案内するよう再発防止に努めます」とコメントしています。