大相撲 夏場所11日目 照ノ富士と朝乃山 ともに勝ち 1敗で並ぶ

大相撲夏場所は11日目。
1敗の横綱・照ノ富士は関脇 豊昇龍に勝ち、同じく1敗の平幕の朝乃山も平幕の明生に勝って、ともに優勝争いのトップに並んでいます。

中入り後の勝敗

▽水戸龍に大翔鵬は大翔鵬が「寄り切り」で勝ちました。

▽輝に宝富士は輝が「押し出し」。

宝富士は負け越しが決まりました。

▽竜電に碧山は竜電が「寄り切り」。

▽阿武咲に妙義龍は阿武咲が「押し出し」。

▽千代翔馬に隆の勝は隆の勝が「押し出し」。

▽佐田の海に王鵬は王鵬が「寄り切り」。

▽一山本に玉鷲は玉鷲が「押し出し」。
一山本は負け越しです。

▽剣翔に御嶽海は剣翔が「寄り切り」で勝って勝ち越しを決めました。

▽明生に朝乃山は朝乃山が「突き落とし」。

朝乃山は10勝目、1敗を守りました。

▽金峰山に琴恵光は琴恵光が「寄り切り」。

▽北勝富士に錦木は錦木が「寄り切り」。

▽宇良に錦富士は宇良が「とったり」。

▽阿炎に高安は高安が「はたき込み」。
高安は右の太もものけがのため初日から休場していましたが、24日から出場して白星を挙げました。

▽正代に翔猿は正代が「押し出し」。

▽琴ノ若に翠富士は琴ノ若が「上手投げ」。
翠富士は負け越しです。

▽霧馬山に平戸海は霧馬山が「寄り切り」。

▽北青鵬に若元春は若元春が1分20秒を超える相撲で「うっちゃり」で勝って新関脇で勝ち越しを決めました。

▽大栄翔に大関 貴景勝は貴景勝が「引き落とし」。
角番の貴景勝は7勝4敗、勝ち越しまであと1勝としました。

▽横綱 照ノ富士に豊昇龍は照ノ富士が「きめ出し」で勝って1敗を守りました。

大相撲夏場所は11日目を終わって1敗で横綱 照ノ富士と平幕の朝乃山の2人が並び、2敗で関脇の霧馬山が追っています。
十両の豪ノ山はここまで勝ちっぱなしだった落合との一番を制し1敗で並びました。

豪ノ山は「立ち合いで右を差されてしまったので、よくなかった。でも勝ててよかった。自分の相撲を取ったらいい結果がついてくると思っているので、気合いを入れていきたい」と充実した様子でした。

2敗で追う十両の熱海富士は「ここで優勝とか言いだすとあれなので、リラックスしていきたい」と笑顔で話していました。

4勝目を挙げた隆の勝は「前の相撲を引きずらずにできている。積極的に前に出る相撲を取っていきたい」と落ち着いた様子で話していました。

王鵬は佐田の海との激しい相撲を制し「もっと正面に相手を置いて相撲を取りたかったが動きが早くて逃げられた。それでもしっかり足を出して対応できている」と納得した様子で話していました。

31歳の剣翔は新入幕を果たした4年前の秋場所以来となる11日目での勝ち越しを決め「久しぶりにうれしい。まだまだ上に行きたいと言いたいところだが、体がついてこない。でも最善のことをするだけだ」とうれしそうに振り返りました。

その上で「いい相撲を取って負けても悔いはないというお相撲さんもいるが、自分は悪い相撲でも勝ちたい。変化もするし、胸も突く。勝つことが正義、迷ったらダメだ」と意気込んでいました。

朝乃山は2敗の明生に勝って1敗を守りましたが「相撲内容は悪い。左上手は取れたが、自分の相撲ではなかった。結果にこだわらず自分の相撲を取りたい」と気を引き締めていました。

4連勝の琴恵光は「先手を取って自分の流れで相撲が取れた。目の前の相撲に集中して気持ちを前面に、というところを変えずに頑張っていきたい」と充実感をにじませました。

同じく4連勝の錦木は今場所途中休場した十両の千代の国の名前が入った浴衣を着て取材に応じ「仲がいいので。けがが多いやつで、本人はまだやりたいけどやれなくてね。休場が決まってから連絡したら『応援している』と言われた。頑張りたい」と話していました。

高安は右の太もものけがで初日から休場していましたが、きょうから出場し、阿炎に勝って初白星を挙げました。

高安は「土俵で相撲を取りたかった。相撲が取れる喜びをかみしめた。応援してくれる人のために残り4日間、集中してやっていきたい」と感慨深げに話しました。

5勝目を挙げた小結・正代は「負けたら疲れるし、勝っていたらそんな気分にはならないが、さすがに後半に入ると疲れが出てくる。結果はどうであれ、千秋楽まで気を抜かずにいきたい」と話していました。

同じく5勝目を挙げた小結・琴ノ若は「自分のできることをやるだけ。まずはしっかり勝ち越したい」と淡々と話しました。

9勝目を挙げた関脇・霧馬山は「攻めたときにちょっと危なかったが、ちゃんと自分の形になって攻められたのはよかった」と振り返りました。

その上で大関昇進の目安とされる10勝まであと1勝とし「あと1つ頑張る」と意気込んでいました。

新関脇・若元春は、身長2メートルを超える北青鵬との長い相撲を土俵際の逆転で制し、勝ち越しを決めました。

若元春は「懐が深い相手で四つにがっちり組み止めても捕まえきれない大きさを感じた。星の並びとかではなく相撲の内容が地位に見合うようにしたい」と反省しきりでした。

横綱・照ノ富士は、関脇・豊昇龍に勝って1敗を守り「動きはよかったんじゃないか。その日の勝負に集中してやっているだけだ。あと4日間、できることをやってきたい」と冷静に話していました。