
鳥取大の入試で出題ミス 採点やり直し41人が新たに合格
鳥取大学は、ことし2月に実施した2次試験の前期日程での物理の問題で、設問にミスがあり、採点をやり直した結果、新たに41人が合格になったと発表しました。
鳥取大学によりますと、ミスがあったのは、2次試験の前期日程での物理の問題のうち、熱力学の基本的な知識や理解を問う「大問2」です。
液体の圧力は、大気圧と液体の水面の高さで決まりますが、それが考慮されておらず、各設問で指定された文字だけでは解答できないということです。
4月、外部から指摘があり、検証の結果、出題ミスだったと判断したということです。
大学は、この大問の5つの設問について受験者全員を満点とし、採点をやり直した結果、医学部、工学部、農学部のあわせて8つの学科で、41人が新たに合格となりました。
大学は、23日から対象者に電話で連絡をとっていて、すでに数人が入学の意思を示しているということです。
大学では、問題の作成にあたり4回にわたって点検を行っていましたが、ミスを防ぐことができなかったとして、早ければ今月中にも委員会を設置して、原因の調査や再発防止策を検討することにしています。
鳥取大学の中島廣光学長は、新たに合格となった受験生に対して「非常に申し訳ない。どんなショックを受けたか想像に難くない。大学としても誠心誠意、彼らに寄り添って対応していきたい」と話していました。