自動車部品など 脱炭素や自動運転を見据えた最新技術の展示会

脱炭素社会の実現や自動運転の普及を見据え、自動車部品などの最新技術を集めた展示会が横浜市で始まりました。

この展示会は自動車技術会が開いたもので、大手自動車メーカーや部品メーカーなど、およそ500社が出展しています。

このうち「ヤマハ発動機」は、ガソリンや軽油といった化石燃料ではなく、水素を燃焼させて動力にする「水素エンジン」の技術を紹介しています。

水素エンジンは、二酸化炭素をほとんど排出しないということで、会場では自家発電機を展示し、車以外の用途にも活用できることをアピールしていました。
このほか、自動運転の普及を見据え、より快適な車内空間を提供するための技術も展示されています。
▽「トヨタ紡織」は、自動運転の移動中の車内で仮眠がとりやすいよう、マッサージなどの機能を備えた最新のシートを紹介しているほか、
▽部品メーカーの「日本精機」は、フロントガラスに速度や進行方向などを立体的に投影するシステムを展示しています。
この会社の梅澤幸朗統括部長は「車のさまざまな情報を映し出すことで、乗っている人に安心感を与えるとともに、より快適な移動空間を提供したい」と話していました。

この展示会は、5月26日まで横浜市のパシフィコ横浜で開かれています。