NBA 八村塁 今シーズンを総括「苦しいことの方が大きかった」

NBA=アメリカプロバスケットボール、レイカーズの八村塁選手が23日の会見で今シーズンを総括し「今振り返れば楽しかったなと思うが、苦しいことの方が大きかった」と充実の1年を終えた心境を明かしました。

NBA4年目の八村選手は、シーズン途中のことし1月にウィザーズからトレードでレイカーズに加入し、プレーオフでは16試合中8試合でふた桁得点をマークするなど、カンファレンスファイナルで第1シードのナゲッツに4連敗を喫しましたが第7シードだったチームの躍進に貢献しました。

シーズンを終えた八村選手は、23日にロサンゼルス市内にあるチームの練習場で会見に応じ「この3か月は、とてもクレイジーだった。もちろんいい意味でのクレイジーで、自分にとって人生でいちばんすばらしい出来事だった」と充実感をにじませました。

そして「今振り返れば楽しかったなと思うが、苦しいことの方が大きかったんじゃないかと思う。苦しい時を乗り越えるからこそ、自分で達成感を出すことによって楽しさが湧いてくる」と率直な心境も明かしました。

さらに、初めて経験した移籍の舞台裏にも言及し「トレードが決まった時はレイカーズはプレーオフ圏内にも入ってなくて、言ってみれば移籍は賭けだった。その中で、代理人を信じてこのチームであれば僕の力を出していけると思ってレイカーズを選び、僕としては最終的にいい結果になってよかった」と胸を張りました。

八村 今オフでフリーエージェントに 去就が注目

八村選手はルーキーイヤーからの4年契約が今シーズンで終了し、このオフにはレイカーズが優先権を持つ条件付きのFA=フリーエージェントとなります。

プレーオフの活躍によって八村選手はその去就が注目されていて、アメリカのメディアは年俸が今シーズンの626万ドル、日本円でおよそ8億6600万円の2倍から3倍になる可能性を指摘しています。

八村選手は、プレーオフ敗退直後に「もちろんレイカーズに戻りたいし、僕としては残りたい。あとはレイカーズがどう考えるか」と話し、レイカーズへの残留を希望しています。

また、レイカーズのペリンカゼネラルマネージャーも23日の会見で「誰かを名指しすることはないが、若い主力選手をチームにとどめたいという意思は示しておきたい」と話すなど八村選手との契約を延長する可能性を示していて、NBA屈指の人気チームで来シーズンもプレーするのか注目されます。