ラグビー日本代表36人発表 ワールドカップに向けた国内合宿へ

ことし9月に開幕するラグビーワールドカップフランス大会に向けて、合宿に臨む日本代表36人と候補選手10人が発表されました。

3大会連続でワールドカップに出場しているリーチ マイケル選手や坂手淳史選手、松島幸太朗選手などが順当に選ばれました。また、これまで日本代表として出場したことのない選手も9人選ばれ、リーグワンで新人賞に輝いたセンターの長田智希選手やリーグワンで2位のトライ数をマークしたウイングの木田晴斗選手などがメンバーに入りました。

ラグビーのワールドカップフランス大会は9月8日に開幕し、日本代表は、来月以降、国内で合宿を行うほか、強化試合やテストマッチをあわせて6試合を行って大会に臨みます。

ワールドカップに臨む日本代表のメンバーは、国内合宿やテストマッチを経て最終的に33人に絞られ、大会前の8月に発表される見通しです。

ラグビー日本代表メンバー(36人)

=FW(フォワード)=(19人)

【プロップ】
稲垣 啓太(32・ワイルドナイツ)
クレイグ・ミラー(32・ワイルドナイツ)
シオネ・ハラシリ(23・イーグルス)
具 智元(28・スティーラーズ)
垣永 真之介(31・サンゴリアス)
ヴァル アサエリ愛(34・ワイルドナイツ)
【フッカー】
堀江 翔太(37・ワイルドナイツ)
坂手 淳史(29・ワイルドナイツ)
堀越 康介(27・サンゴリアス)
【ロック】
ジェームス・ムーア(29・D-Rocks)
ヘル ウヴェ(32・スピアーズ)
サウマキ アマナキ(26・スティーラーズ)
ワーナー・ディアンズ(21・ブレイブルーパス)
アマト・ファカタヴァ(28・ブラックラムズ)《フランカー兼》
ジャック・コーネルセン(28・ワイルドナイツ)《フランカー兼》
【フランカー】
福井 翔大(23・ワイルドナイツ)
姫野 和樹(28・ヴェルブリッツ)
リーチ マイケル(34・ブレイブルーパス)
【ナンバーエイト】
ファウルア・マキシ(26・スピアーズ)

=BK(バックス)=(17人)

【スクラムハーフ】
齋藤 直人(25・サンゴリアス)
流 大(30・サンゴリアス)
福田 健太(26・ヴェルブリッツ)
【スタンドオフ】
李 承信(22・スティーラーズ)
松田 力也(29・ワイルドナイツ)
【センター】
ニコラス・マクカラン(26・ブレイブルーパス)
中村 亮土(31・サンゴリアス)
長田 智希(23・ワイルドナイツ)
中野 将伍(25・サンゴリアス)
ディラン・ライリー(26・ワイルドナイツ)
【ウイング】
シオサイア・フィフィタ(24・ライナーズ)
木田 晴斗(24・スピアーズ)
セミシ・マシレワ(30・ライナーズ)
ジョネ・ナイカブラ(29・ブレイブルーパス)
【フルバック】
松島 幸太朗(30・サンゴリアス)《ウイング兼》
山中 亮平(34・スティーラーズ)《スタンドオフ兼》
小倉 順平(30・イーグルス)《スタンドオフ兼》

「日本代表候補」は10人

【プロップ】
小林 賢太(23・サンゴリアス)
伊藤 平一郎(32・ブルーレヴズ)
【フッカー】
中村 駿太(29・サンゴリアス)
【フランカー】
ピーター・ラブスカフニ(34・スピアーズ)
下川 甲嗣(24・サンゴリアス)
ベン・ガンター(25・ワイルドナイツ)
テビタ・タタフ(27・サンゴリアス)
【スクラムハーフ】
茂野 海人(32・ヴェルブリッツ)
【ウイング】
高橋 汰地(26・ヴェルブリッツ)
レメキ ロマノ ラヴァ(34・グリーンロケッツ)

日本代表の今後の試合のスケジュール

7/ 8(土)JAPAN XV × AllBlacks XV(東京・秩父宮)
7/15(土)日本 × AllBlacks XV(熊本・えがお健康スタジアム)
7/22(土)日本 × サモア(札幌ドーム)
7/29(土)日本 × トンガ(東大阪市花園ラグビー場)
8/ 5(土)日本 × フィジー(東京・秩父宮)
8/26(土)日本 × イタリア(イタリア・未定)

ワールドカップフランス大会・1次リーグ(日本時間)

9/10(日)日本 × チリ(トゥールーズ)
9/18(月)日本 × イングランド(ニース)
9/29(金)日本 × サモア(トゥールーズ)
10/8(日)日本 × アルゼンチン(ナント)

藤井TD一問一答“代表と代表候補入れ代わる可能性も”

ラグビー日本代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクターが、メンバー選考についてオンラインでの取材に応じました。主な一問一答です。
Q1.去年秋のメンバーと比較して新しいメンバーも入っているが、その意図は?
A1.けが人がいるということと、本当にパフォーマンスがよかった選手、それから若い選手も含めて一貫していいパフォーマンスだった選手を選んでいる。

Q2.これまで代表だったラブスカフニ選手、タタフ選手、ガンター選手が代表候補となっているが?
A2.3人はケガをしているということ。戻れるか、戻れないかも含めて候補に入れている。彼らが復帰してくれば、もちろん代表と代表候補が入れ代わる可能性もある。

Q3.発表は合宿参加メンバーとしているが、どこかのタイミングで絞るか?
A3.基本的に6月末の浦安の合宿が終わった時点で人数は絞る。

Q4.日本代表キャップを獲得したことがないメンバーだと、長田智希選手、木田晴斗選手が目をひくがどう評価するか?
A4.リーグワンの決勝もそうだが、レベルが上がれば上がるほどいいパフォーマンスをしていた。それは一貫して変わらなかった。若いので、期待を込めた。

Q5.日本代表36人の中に新たに入っていくのは難しい?
A5.ケガとかもあり、何が起こるかわからないので100パーセントは断言できないが、基本的にはいま選ばれたメンバーを軸に回っていくと思う。

Q6.今回、招集を断念したり、迷ったポジションは?
A6.ほとんどのポジションでギリギリまで悩んでいたので、リーグワンの決勝が終わったあともコーチ陣は選ぶのに時間を割いていた。どのポジションかは言わないが、かなり頭を悩ませた部分はたくさんあった。

Q7.テストマッチや強化試合のメンバーを選んでいくにあたって、大きな指針は?
A7.基本的には経験のある選手が軸になると思う。あとは若さやパフォーマンスを練習の中で見ていく。いろんな選手を使っていくのではないか。

Q8.6月の浦安合宿では、どういうところを重点的にやっていくのか?
A8.リーグワンの試合でも多かったが、世界でもタックルの高さでイエローカードやレッドカードが出される。ワールドカップで1回出てしまうと、試合も出られなくなるし補充もできない。まずそこを重点的にやっていく。タックル専門のコーチを呼んでいく。テクニックの部分で反則しないようにする。あとは、ブレイクダウン(密集でのボールの奪い合い)の意識、テクニックをもう少しレベルアップしないといけない。その部分から入っていく。

Q9.けがや何らかの事情で呼べなかった選手は?
A9.もちろんけがであったり、断られた選手もいる。断った選手が戻ってくることはないと思う。けがの選手についても、けがが治らないだろうということなので入ってこないと思う。

Q10.どの試合まで選手を試し、いつから固定するなどのイメージは?
A10.数人ずつ変えながら、基本的に軸にいる選手は変えないと思う。

Q11.セレクションというよりチームとして成熟を高めていく方針か?
A11.プレッシャーの中でしっかりプレーできるかというところを見極めていく。けがで試合から離れていた選手、リーグワンではディビジョン1ではなく、ディビジョン2でプレーしていた選手も見極めていく。テストマッチや強化試合はセレクションではない。全試合勝ちにいく。