中国 新駐米大使に謝鋒氏が着任 関係改善に向けて意欲

アメリカ駐在の新しい中国大使に、中国外務省でアメリカ担当の次官を務めた謝鋒氏が着任し、両国関係の改善に向けて意欲を示しました。中国政府としては、アメリカの各界に広い人脈を持つ人物を起用することで、対立が続くアメリカとの関係の立て直しを図るねらいがあるとみられます。

中国の国営メディアは秦剛外相の就任で空席となっていたアメリカ駐在の大使として、中国外務省でアメリカ担当の次官を務めた謝鋒氏が着任したと伝えました。

23日、ニューヨークの空港に到着した謝氏は「中国とアメリカの交流と協力を強化するためにここに来た。今回の就任は私にとって名誉以上の意味があり、大きな責任でもある」と述べ、両国関係の改善に向けて意欲を示しました。

謝氏は59歳。

1993年にアメリカなどを担当する部署に異動したあと、アメリカ駐在の公使などを経て、2010年には局長に昇格しました。

その後、インドネシアの大使や香港での勤務を経て、おととし、外務次官に就任していました。

中国政府としては、新たな大使にアメリカの各界に広い人脈を持つ人物を起用することで、台湾情勢などをめぐって対立が続くアメリカとの関係の立て直しを図るねらいがあるとみられます。