株価 値下がり 値上がり続いた反動で売り注文も

24日の東京株式市場、このところ株価の値上がりが続いていた反動で、いったん利益を確定する売り注文が出て、株価は値下がりしました。

▽日経平均株価の終値は23日より275円9銭安い、3万682円68銭。
▽東証株価指数=トピックスは9.09下がって、2152.40。
▽一日の出来高は12億4322万株でした。

東京株式市場は、このところ続いていた株価の値上がりに一服感が出たとして、23日に続いて値下がりしました。

日経平均株価は、22日まで8営業日連続で値上がりし、1900円余りの大幅な上昇となっていました。このため24日は、いったん利益を確保しようと小売や運輸などの銘柄を中心に売り注文が広がり、2日連続での値下がりとなりました。

一方、今後の株価の動きを見るうえで、いま注目されているのが中国で新型コロナの感染が再び拡大傾向にあることです。

目下の日本景気を押し上げているのは、旺盛な外国人観光客の消費。中国からの観光客がさらに増えるという見方も株価上昇の要因の一つとなっています。

それだけに新型コロナの感染拡大で、再び中国からの観光客が減少すれば、旅行やデパートなど幅広い業種に影響が出る可能性があり、市場関係者の間では、先行きへの懸念も出始めています。