“大きく元気に育って” 3匹のマンボウ海に帰る 鹿児島

この冬、鹿児島県の大隅半島沖で捕獲され「かごしま水族館」の水路で飼育されていた3匹のマンボウが海に帰されました。マンボウには海中カメラなどが取り付けられ、生態の解明に役立てられるということです。

3匹のマンボウは、ことし1月から2月にかけて大隅半島沖の定置網で捕獲され、かごしま水族館の「イルカ水路」と呼ばれる屋外水路で展示されてきました。

仲よく泳ぐ姿が人気を集めてきましたが、これから夏にかけて海水温が上がると弱ってしまうおそれがあるため、海に戻されることになりました。

23日の朝、ダイバーに抱きかかえられながら水路の出口に誘導され、鹿児島湾へと帰って行きました。

マンボウには、海中カメラやGPSで位置情報が分かる装置などが取り付けられ、生態の解明に役立てられるということです。

かごしま水族館展示課・魚類展示係の吉田明彦係長は「急にUターンしてきて、また捕まえるという作業が続きましたが、無事に帰って行ったのでほっとしています。大きく元気に育ってほしいです」と話していました。