衆院予算委 サミット閉幕受けきょう集中審議 外交など論戦へ

G7広島サミットの閉幕を受けて、衆議院予算委員会は24日、岸田総理大臣も出席して集中審議を行います。ウクライナ情勢への対応をはじめ今後の外交・安全保障の方針などをめぐって論戦が行われます。

衆議院予算委員会の集中審議では、冒頭、岸田総理大臣が、G7広島サミットなど一連の外交日程の成果について報告したあと、各党の質疑が行われます。

与党側は、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加したサミットでの議論を国際社会の平和と安定にどうつなげていくのかや、核兵器のない世界に向けた具体的な取り組みなど、今後の外交・安全保障の方針について見解を問うことにしています。

これに対し、野党側は、立憲民主党の泉代表や日本維新の会の馬場代表らが質問に立ち、ウクライナ情勢への対応のほか、防衛費増額の財源を確保するための増税方針や、少子化対策の強化に伴う財源の確保策などについて、政府の姿勢をただすことにしています。

一方、参議院では24日の本会議で、防衛費増額の財源確保に向けて「防衛力強化資金」を創設するための法案が審議入りします。

国会の会期末まで1か月を切るなか、政府・与党は、会期内での確実な成立を目指しているのに対し、野党側は、一致して法案に反対し、徹底した審議を求めていく方針で、激しい論戦が展開される見通しです。