小学校で不適切指導 児童が立たないよう粘着テープで固定 静岡

先月、静岡市内の小学校で教諭が授業中に児童が立たないようにするために粘着テープを巻いて、数分間、いすに固定していたことがわかり静岡市教育委員会は不適切な指導だったとして謝罪しました。

これは23日夜、静岡市教育委員会が会見を開いて明らかにしました。

それによりますと先月下旬、静岡市清水区の小学校で、低学年のクラスの教諭が、授業中に席を立ち口頭で注意しても座らなかった児童に対し、両足の太ももといすの座面を粘着テープで巻いたということです。

その後、教諭は授業を続け、数分後に児童が自分で外したということです。

児童にけがはなく、あざも残っていないということです。

学校は、今月12日になって同じクラスの別の児童の保護者から知らされて、指導を把握したと説明しているということです。

学校は、問題を把握してから10日以上たった23日になって教育委員会に報告し、被害を受けた児童の保護者に対しても説明と謝罪をしたということです。

静岡市教育委員会の赤堀文宣教育長は不適切な指導と認めたうえで「詳細な調査を進め、教諭には必要な処分を検討する。児童や保護者に心配をおかけしたことをおわび申し上げる。全教職員で全力で信頼の回復に努めたい」と謝罪しました。