フジテック 岡田社長が退任へ 大株主投資ファンドが再任に難色

滋賀県彦根市に本社があるエレベーターメーカーの「フジテック」は、現在の岡田隆夫社長が退任し、新たな社長に原田政佳常務を昇格させる人事を発表しました。
岡田氏に対しては、大株主の投資ファンドが再任に難色を示していました。

発表によりますと、フジテックは、新たな社長に現在、中国事業を担当する原田政佳常務を昇格させる人事を決めました。

原田氏は61歳。
1984年にフジテックに入社し、近畿や首都圏の事業を担当したあと、4年前から中国にある子会社のトップを務めるなど、中国事業を担当しています。

会社では、原田氏を含む取締役9人の人事案を来月21日の株主総会に提案する方針です。

一方、岡田隆夫社長は退任します。
岡田社長は、去年6月に就任したばかりでわずか1年で退任することになります。

岡田社長を含む3人の社内取締役に対しては、フジテックの大株主で、香港の投資ファンドの「オアシス・マネジメント」が再任に難色を示していました。

会社では「新生フジテックとしての成長を目指すべく、経営体制の刷新を図る」としています。

フジテックをめぐっては、前会長の内山高一氏が独自に選んだ8人の取締役の選任などを求める提案をしていて、経営をめぐる混乱が続いています。