6~8月全国的に降水量ほぼ平年並みも大雨への備えを 気象庁

気象庁が23日発表した長期予報では、8月までの向こう3か月は、全国的に降水量はほぼ平年並みとなる一方、気温は東日本と西日本、それに沖縄・奄美では平年並みか高くなる傾向です。気象庁は「ハザードマップで身の回りの災害リスクを確認するなど大雨への備えを進めてほしい」としています。

気温 7月と8月は沖縄・奄美で高い傾向に

気象庁は23日、6月からの3か月予報を発表しました。

はじめに気温の予想です。

大陸からの高気圧が平年に比べ東側で強まるため、東日本と西日本、それに沖縄・奄美では暖かい空気に覆われやすい見込みです。

6月の平均気温は全国的にほぼ平年並みと予想され、7月と8月は沖縄・奄美で高く、東日本と西日本でほぼ平年並みか高くなる見込みです。

北日本では3か月を通してほぼ平年並みと予想されています。

降水量 全国的にほぼ平年並みと予想

次に梅雨の期間を含む降水量は3か月を通して全国的にほぼ平年並みと予想されています。

ただ、長期予報では予想できない3時間で150ミリを超えるような大雨の頻度は、1980年ごろと比べて2倍ほどに増えているとして、ことしの梅雨も前線の活動が活発となり、短時間の大雨が降る可能性があるとしています。

すでに梅雨入りした沖縄・奄美をのぞく地域の梅雨入りの時期については、急速に発達している台風2号の進路によって大気の流れが大きく変わると見込まれることから、現時点では見通せないとしています。

気象庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は「ことしも大雨があると考え、身の回りの災害リスクや避難場所をハザードマップで確認するなど備えを進めてほしい」としています。