認定こども園 6項目の不適切行為確認 給食長時間強要など 三重

三重県桑名市の認定こども園で、保育士が園児に給食を食べるよう長時間強要するなどの行為が確認された問題で、桑名市は決まった時間にしかトイレに行かせないなど、合わせて6項目の不適切な行為が確認されたとする調査結果を公表しました。

桑名市の社会福祉法人が運営する「長寿認定こども園」で「保育士が4時間にわたって園児に給食を食べるよう長時間、強要した」などという相談が保護者から寄せられ、市は先月下旬から園の関係者の聞き取り調査を行い23日、結果を公表しました。

それによりますと給食について、おやつの時間まで食べさせる行為は複数回あり、保育室の外や別のクラスで食べさせていたこともあったということです。

また、決まった時間にしかトイレに行かせないとか、外国籍の子どもに対して厳しい口調で怒るなど、合わせて6項目の不適切な事案が確認されたということです。

市は、背景に特に2歳児のクラスでは給食は完食させ、トイレのトレーニングを行わなければいけないという、保育士の意識があったとしたうえで、経験の浅い保育士が多く、職員間の情報共有が十分でなかったと考えられると指摘しています。

市は調査結果を県に報告し、今後、認定こども園法に基づいて県と合同で特別監査を実施することにしています。