絶滅危惧種「シロワニ」の赤ちゃん誕生 国内で繁殖2回目 茨城

茨城県大洗町にある「アクアワールド茨城県大洗水族館」で5月、絶滅危惧種のサメの一種、「シロワニ」の赤ちゃんが生まれました。

大洗水族館によりますと、飼育しているサメの一種「シロワニ」のメスが今5月7日子どもを産みました。

生まれた赤ちゃんは、メスで体長90センチ余り、重さはおよそ5キロ。

シロワニは日本近海などに生息し成長すると全長3メートルほどになる大型のサメで、環境省の海洋生物レッドリストで近い将来、野生での絶滅の危険性が高いとされています。

水族館によりますと、シロワニは受精自体が難しいことなどから世界で5か所の水族館でしか繁殖が成功していないということで、国内ではおととし、同じ大洗水族館で繁殖に成功して以来2回目です。

シロワニの赤ちゃんは現在、一般公開されていない水槽で順調に育っていて、今後、生育の状況を見ながら一般公開し、おととし生まれた姉にあたるシロワニと一緒の水槽で展示することを目指しているということです。

サメの飼育を担当している徳永幸太郎さんは「2匹目の繁殖が成功したことが素直にうれしい。絶滅危惧種の赤ちゃんを見ることができるのは貴重なので、是非かわいい姿を見に足を運んでほしい」と話しています。