株価 バブル以来 約33年ぶり高値更新も 利益確保の売りで下落

23日の東京株式市場、日経平均株価は、午前中は値上がりしておよそ33年ぶりの高値を更新した一方、午後に入ってからは当面の利益を確保しようと一転して売り注文が広がり、株価は下落しました。

22日まで8営業日連続で値上がりした日経平均株価は、23日の午前も好調な企業業績などを背景に買い注文が広がり、一時は前日の終値よりも200円以上、値上がりして、取り引き時間中としてはバブル景気の時期以来、およそ33年ぶりの高値を更新しました。

ただ、午後に入るといったん利益を確定しようと一転して売り注文が広がり、株価は下落に転じました。

▽日経平均株価、の終値は22日の終値より、129円5銭安い3万957円77銭
▽東証株価指数=トピックスは、14.41下がって2161.49
▽一日の出来高は14億1819万株でした。

きのうまで8営業日連続で値上がり 荒い値動き

好調な企業業績を背景に日経平均株価は22日まで8営業日連続で値上がりして、上昇幅は1900円余りにのぼりました。

23日の午前中も一時は200円以上値上がりし、取り引き時間中としてバブル景気の時期以来、およそ33年ぶりの高値を更新しました。

ただ午後に入ると一転。利益を確定しようと売り注文が優勢となります。経済産業省がことし7月から先端半導体の製造装置の輸出管理を厳しくすると発表したことも、半導体関連の銘柄を中心に株価を押し下げました。

今後の株価を左右しそうなのがアメリカ政府の借金の上限、債務上限の引き上げをめぐる問題です。早ければ6月1日にもアメリカ国債がデフォルトに陥るおそれがある中、市場関係者は、バイデン政権と野党・共和党側との交渉の行方を固唾を飲んで見守っています。