米国務長官 パプアニューギニア訪問 2国間防衛協力協定に署名

アメリカのブリンケン国務長官は南太平洋の島国パプアニューギニアを訪問し、2国間の防衛協力協定に署名しました。太平洋島しょ国への関与を強めることで、この地域で影響力を拡大させる中国に対抗し、巻き返しを図るねらいです。

アメリカのブリンケン国務長官は、G7広島サミットのあと、22日、南太平洋の島国パプアニューギニアを訪問し、マラペ首相と会談しました。

そして両国の軍の共同訓練を容易にするための2国間の防衛協力協定に署名しました。

また、ブリンケン長官は、太平洋の島しょ国とオーストラリアなど18の国と地域でつくる「太平洋諸島フォーラム」の首脳らとの会合を開きました。

アメリカ政府は、ことし中に、この地域の首脳らを首都ワシントンに招待し、気候変動対策や海洋監視の強化をめぐる協力に向けて協議するとしています。

当初、パプアニューギニアには、バイデン大統領がG7広島サミットに出席したあと訪問する予定でしたが、アメリカ政府の借金の上限、いわゆる債務上限問題の協議で訪問を見送ったため、ブリンケン長官を現地に派遣しました。

バイデン政権としては、太平洋島しょ国への関与を強めることで、この地域で影響力を拡大させる中国に対抗し、巻き返しを図るねらいです。