茨城 潮来のあやめまつりで「嫁入り舟」 観光客が祝福の拍手

「水郷潮来あやめまつり」が始まった茨城県潮来市で、花嫁が舟に乗って嫁ぐ様子を再現した「嫁入り舟」が行われ、観光客たちが祝福の拍手を送りました。

水郷として知られる潮来市では、昭和30年代まで、白むく姿の花嫁が手こぎの舟に乗って新郎の元に向かうという婚礼行事が行われていました。

「嫁入り舟」は「水郷潮来あやめまつり」のイベントのひとつとして40年ほど前から行われていて、舟に乗る花嫁は最近結婚したか、結婚を予定をしている人です。

21日は、午前11時に花嫁を乗せた舟が出発し、川をゆっくり進んでいくと、大勢の観光客たちが祝福の拍手を送っていました。

そして、船着き場に着くと花婿と一緒にあやめまつりの会場を歩き、観光客がその様子を写真に収めていました。

嫁入り舟に乗った花嫁の内田茉利奈さんは「緊張しましたが、皆さんが祝ってくださったので、楽しい気持ちでゴールできました」と話していました。

また、花婿の内田雅斗さんは潮来市出身で「ふるさとの歴史と伝統を大切にしようという郷土愛がさらに高まりました」と話していました。

嫁入り舟は6月18日までの、あやめまつりの期間中、水曜・土曜・日曜に行われる予定です。