遭難相次ぐ“入念な計画 十分な装備で登山を”神奈川 丹沢山地

本格的な登山シーズンを迎えた神奈川県の丹沢山地では21日までの週末、登山中の遭難が相次ぎ、警察は、入念な計画を立てて十分な装備で登山するよう注意を呼びかけています。

神奈川県の秦野市や山北町などにまたがる丹沢山地は、西部の西丹沢が21日、山開きするなど、本格的な登山シーズンを迎えました。

一方、警察によりますと、20日~21日にかけて登山者から遭難の通報が相次いだということです。

このうち50代の男性は、下山中、階段状に設置された丸太に足を滑らせて大けがをしてヘリコプターで病院に搬送されたということです。

このほか、登山中に転倒して足をひねったり、体調が悪くなったりするなど2日間で合わせて6人が警察や消防に救助されたということです。

神奈川県内の山岳遭難の発生件数は、ことしに入って21日までに58件と、過去最多となった去年の同じ時期よりも9件多くなっているということです。

神奈川県警察本部は「入念な登山計画を立てて登山届を提出するとともに、水や食料に加えて携帯電話の予備バッテリーやカッパやライトを用意するなど十分な装備で登山してほしい」と呼びかけています。