立民 泉代表 内閣不信任決議案提出の可能性に言及

G7広島サミットを受けて、立憲民主党の泉代表は、衆議院の解散・総選挙がいつあってもおかしくないとの認識を示したうえで、会期末まで1か月を切った今の国会に岸田内閣に対する不信任決議案を提出する可能性に言及しました。

立憲民主党の泉代表は、記者団に対し、衆議院の解散・総選挙について「G7広島サミットで岸田総理大臣の奮闘ぶりが世の中に発信され、内閣支持率が改善している。いつ解散があってもおかしくないという認識で、準備を急ぎたい」と述べました。

そのうえで「われわれは『今の政治ではダメだ』というのが基本的なスタンスだ。不信任決議案を出せば解散の可能性もあると踏んでおり、それで何かちゅうちょするとかしないとかはない」と述べ、会期末まで1か月を切った今の国会に岸田内閣に対する不信任決議案を提出する可能性に言及しました。

自民 宮沢税調会長“野党側の内閣不信任案提出で解散も”

衆議院の解散・総選挙をめぐり、岸田総理大臣に近い自民党の宮沢税制調査会長は、野党側が内閣不信任決議案を提出した場合は、岸田総理大臣が解散に踏み切る可能性があるという認識を示しました。

自民党の宮沢税制調査会長は、22日、東京都内で開かれた会合であいさつし「G7広島サミットが成功裏に終わり、衆議院の解散が近いのではないかという報道が多々ある。おそらくそう簡単には、解散はないんだろう」と指摘しました。

一方で、会期末まで1か月を切った今の国会について「野党側から内閣不信任決議案が出たら、岸田総理大臣の性格からすると受けて立つ可能性もかなり高い」と述べ、野党側が内閣不信任決議案を提出した場合は、岸田総理大臣が解散に踏み切る可能性があるという認識を示しました。

岸田首相 “今は解散について考えていない”

岸田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し「従来、申し上げているように、今は重大な政治課題について結果を出すことに専念している。先送りできない課題について結果を出すことに集中しなければならないと思っている。よって今は衆議院の解散については考えていない」と述べました。

また、野党側が内閣不信任決議案を提出すれば、衆議院を解散することも選択肢になるのか問われ「今は解散については考えてない」と繰り返しました。