「富岳」活用し生成AI開発へ 東京工業大学や富士通など

「ChatGPT」など文章や画像を自動的に作り出す生成AIの利用が広がる中、東京工業大学や富士通などは、スーパーコンピューターの「富岳」を活用して、生成AIの基盤となる「大規模言語モデル」の開発を始めたと発表しました。
将来的に、日本語に特化した生成AIの開発につなげるねらいです。

発表によりますと、東京工業大学と東北大学、それに富士通や理化学研究所は、スーパーコンピューターの「富岳」を活用して、「大規模言語モデル」と呼ばれるAIを今年度中に開発するとしています。

このAIは「ChatGPT」などの生成AIの技術的な基盤となっていますが、海外で開発が進む「大規模言語モデル」は英語を中心に学習させていることから、日本語の精度が低いという指摘もあります。

スーパーコンピューターを使って大量の日本語を学習させることで、効率的に開発を進めることが期待できるということで日本語に特化した生成AIの開発にもつなげていくねらいです。

こうしたAIをめぐっては、IT大手の「サイバーエージェント」が日本語を中心に学習した「大規模言語モデル」を開発し、先週公開したほかLINEも研究を進めるなど、開発に向けた動きが活発になっています。