自民議連 “与那国島に避難シェルター設置へ 財政支援促す”

台湾に最も近い日本最西端の沖縄県与那国島を自民党の議員連盟が視察し、いわゆる「台湾有事」の際に住民が避難できるシェルターの設置に向け、政府に財政支援を促す考えを示しました。

沖縄県与那国島は台湾から110キロほどの距離にあり、地元の与那国町は「台湾有事が発生すれば町民の生命と安全が脅かされる」として、政府に避難シェルターの設置を求めています。

こうした中、避難シェルターの在り方を検討している自民党の議員連盟で共同代表を務める塩谷元文部科学大臣ら6人の議員が与那国島を訪れ、糸数健一町長と会談しました。

糸数町長が「最低限の備えをしたいが、町だけでは予算が足りない」と述べたのに対し、塩谷氏らは政府に財政支援を促す考えを示しました。

このあと、塩谷氏らは台湾をのぞむ西崎灯台を訪れ、記者団に対し「シェルター整備の必要性は与那国島だけでなく南西諸島全体にある。国の責任で方向性を早急に見いださなければならない」と述べました。

議員連盟は、政府が来月まとめる「骨太の方針」に向けて、提言をまとめ岸田総理大臣に提出したいとしています。