福井県永平寺町の第三セクターは、町道の一部の区間で緊急時は人間が操作する「レベル3」の車両を運行してきましたが、区間をさらに限定し、時速12キロ以内で運行するといった条件のもとで国から「レベル4」の認可を取得しました。
21日から全国で初めてとなる「レベル4」の運行が始まり、永平寺町にある停留所で開かれた記念の式典では西村経済産業大臣らがテープカットを行いました。
このあと西村大臣らは「レベル4」の車両に乗り、ドライバーのいない完全な自動運転でおよそ2キロの区間を10分ほどかけて移動しました。
この間、特にトラブルはなかったということです。

自動運転「レベル4」公道での運行開始 全国初 福井 永平寺町
特定の条件のもとで完全な自動運転を行う「レベル4」の車両の運行が福井県永平寺町の公道で始まりました。先月解禁された「レベル4」の運行が始まるのは全国で初めてです。
「レベル4」はルートや速度など一定の条件のもとでドライバーが不要となる完全な自動運転で、改正道路交通法の施行に伴って先月1日から解禁されました。


政府は2025年度をめどに全国50か所ほどで自動運転の運行を始めるという計画を示していて、西村大臣は「地域の特性に応じた技術を開発し、少子高齢化や過疎化といった課題を解決する技術を提供していきたい」と述べました。