大相撲 夏場所8日目 横綱 照ノ富士が8連勝 単独トップに

大相撲夏場所は中日8日目、横綱・照ノ富士は平幕の琴勝峰に勝って初日から8連勝として勝ち越しを決め、単独トップに立ちました。

中入り後の勝敗

▽妙義龍に水戸龍は妙義龍が「押し出し」。

▽剣翔に千代翔馬は剣翔が「はたき込み」。

▽一山本に碧山は一山本が「突き出し」。

▽琴恵光に王鵬は琴恵光が「はたき込み」で勝ちました。

▽朝乃山に北青鵬は北青鵬が「下手投げ」。

朝乃山は初日からの連勝が7で止まりました。

北青鵬は大関経験者の朝乃山と対戦し、土俵際まで追い込まれましたが豪快な下手投げで勝って6勝目を挙げました。北青鵬は「左上手を取られないように、立ち合いで左に飛んでまわしが取れたので、あとは自分の相撲を取れた。自信になるし、ちょっとした成長だと思う」と満足げでした。

敗れた朝乃山は勝ち越しを決めることができず「横にずれてくるのは全然予想していなかった。対応できなかった。まだ弱い部分だ。欲が出たのかもしれない」と悔しさをにじませながら話していました。

▽大翔鵬に輝は輝が「突き落とし」。

▽宝富士に佐田の海は佐田の海が「寄り切り」。

▽隆の勝に北勝富士は北勝富士が「押し出し」。

▽玉鷲に竜電は玉鷲が「押し出し」。

▽平戸海に明生は平戸海が「寄り倒し」。
明生に土がつきました。

平戸海は勝ちっぱなしだった明生に勝って6勝目を挙げ「あまり緊張せず、落ち着いて取れた。止まったら負けだと思ったのでそうならないように、しっかり攻められた。1日1日少しずつ精神的に落ち着いてきている」と充実した様子でした。

敗れた明生は「もっと前に出たかった。踏み込みは悪くなかった。あしたもまた自分の土俵に集中して上がりたい」と気を引き締め直しました。

▽御嶽海に阿武咲は阿武咲が「渡し込み」。

▽錦富士に金峰山は錦富士が「寄り切り」で勝ちました。

▽翔猿に阿炎は阿炎が「押し出し」。

▽翠富士に大栄翔は翠富士が「突き落とし」。

翠富士は関脇・大栄翔に勝って5連敗のあと3連勝とし「右を入れようと思っていたけど相手の力が強すぎて吹っ飛ばされたが、なんとかギリギリ勝てた。また10連勝したい」と笑顔で話していました。

敗れた大栄翔は「前には出ているので、一番一番集中してやりたい」と元気なく引き上げました。

▽豊昇龍に琴ノ若は豊昇龍が「掛け投げ」。

関脇・豊昇龍は豪快な掛け投げで小結・琴ノ若に勝ち「集中できているし、いいんじゃないか。相手を気にしてもしかたないのでこれから1日一番やっていきたい」と淡々と話していました。

▽宇良に霧馬山は霧馬山が「押し倒し」で勝ちました。

関脇・霧馬山は宇良に勝って連敗はせず「毎日、負けないつもりで必死に取っている。もう頑張るしかない。気持ちで負けないように、自分の相撲を取りたい」と話していました。

▽若元春に錦木は錦木が「すくい投げ」。

錦木は力強い相撲で関脇・若元春に勝ち「立ち合い強く当たれて、前に出られたのでよかった」と明るく振り返りました。

22日は、大関・貴景勝との一番が組まれ「きょう見たらめっちゃ強かったじゃないですか。どうしよう。でも、いつもどおりいくしかない」と話していました。

敗れた若元春は得意の左四つを封じられたことについて「けんか四つなので、左をねじ込みたかったが、自分の相撲を取れなかった。もちろん、警戒されるけど、前に出ながら行けば左を差せると思うので、きょうみたいに止まらないようにしたい」と反省していました。

▽角番の大関・貴景勝に正代は貴景勝が「突き出し」。

▽琴勝峰に横綱・照ノ富士は照ノ富士が「押し出し」で勝って中日に勝ち越しを決めました。

横綱・照ノ富士はただ1人勝ちっぱなしとし「落ち着いて圧力をかけられたと思うがまだ半分しかたってない。出場するからには盛り上がりの中心にいないといけないし、優勝争い、優勝を目指してやらないといけない」と横綱としての自覚を示しました。

夏場所は8日目を終わって横綱・照ノ富士が初日から8連勝で単独トップに立ち、1敗で平幕の明生と朝乃山が追う展開となりました。

十両力士 談話まとめ

十両2場所目の落合は中日に8連勝で勝ち越しを決めるも「あまりいつもと変わらない。もろ差しになるのがうまい相手だったので、どちらかを必ず差すことと、先に上手を取れたらという思いだった。土俵際は少し危なかったがたまたま勝てたのかなと思う」と淡々と振り返りました。

師匠で元横綱・白鵬の宮城野親方からはその日の体調や状態を確認し、相手を分析して朝稽古に取り組むよう指導を受けているということで「あと7日間続けて、どうなるのかはわからないが結果につながると思う」と話していました。

同じく十両で勝ち越しを決めた豪ノ山は「相手は組んだら強く、はじくと頭にあったが、まわしを取られて体が起きてしまった。あしたから直していきたい。なんとか勝ててほっとしているが、意識せずに一番一番、自分の相撲を取っていきたい」と冷静に振り返っていました。