G7 ゼレンスキー大統領ら加わり「平和と安定」をテーマに討議

G7広島サミットは、ウクライナのゼレンスキー大統領やインドなどの招待国の首脳らも加わって拡大会合を開きました。会合では、世界のどこでも力による一方的な現状変更の試みは許さないとする立場を共有しました。

G7広島サミットは、最終日の21日、ウクライナのゼレンスキー大統領や、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国の代表格とされるインドを含めた招待国の首脳らも加わり、「平和と安定」をテーマにした討議が行われました。

この中で、議長の岸田総理大臣は、ロシアのウクライナ侵攻を1日も早く終わらせる必要があると強調するとともに、核の威嚇を断じて容認しない立場や核廃絶の重要性を訴えました。

会合で出席者からは、ロシアの軍事侵攻によって多大な人的被害が出ていることや、食料危機やエネルギー問題など、世界経済に悪影響を与えていることへの深い懸念が表明されました。

そして首脳らは、
▽すべての国が、主権や領土の一体性という国連憲章を守り、
▽対立は、対話によって平和的に解決することや、
▽世界のどこであっても力による一方的な現状変更の試みは許さず、
▽法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くことが重要だという立場を共有しました。