ウクライナからの避難者 渋谷駅前でさらなる支援を呼びかけ

G7広島サミットにあわせ、東京 渋谷駅前の広場では21日午後、ウクライナからの避難者などが集まり、各国にさらなる支援を呼びかけました。

これは、ウクライナへの支援活動をしている団体の呼びかけで行われたもので、ウクライナからの避難者や支援者など50人余りが参加しました。

参加者たちは「ウクライナを助けよう」などと声をあげ、サミットの参加各国や、行き交う人に向けてメッセージをおくっていました。

参加したウクライナ人避難者で、会社員のヤセンチュック・アリサさん(22)は「広島の隣の岡山県に住んでいたことがあり、ゼレンスキー大統領が広島に来て、すごくうれしいです。広島は、過去に戦争で大変な思いをした街で、ウクライナと通じるものがあり、世界にメッセージを発信してもらえると思う」と話していました。

ウクライナ人避難者で、大学生のソフィヤ・サウチュックさん(20)は「私はキーウ出身で、ウクライナの学生を受け入れる日本の大学のプログラムを使って避難してきていて、支援には心より感謝しています。今も、家族や友人が住んでいる地域でも連日爆撃の被害があり、ことばに表せないくらい心配で、早く平和になってほしいです。そのために、大統領がサミットに直接やって来て、軍への支援や負傷した兵士の治療などの援助を求めるのは、とても重要なことです」と話していました。

避難者の支援にあたっているウクライナ人のマローワ・ナターリヤさんは「核兵器で悲しい思いをした広島で行われるサミットに意義があるのはもちろん、ウクライナには、さらなる支援が必要なので、引き続き募金などの活動に力を入れたい」と話していました。