“エスカレーターは止まって乗りたい” 子ども向け教材披露

エスカレーターを歩かずに止まって乗りたい人がいることについて理解を深めてもらおうと、子どもたち向けの教材が完成し、21日披露されました。

エスカレーターは安全のため立ち止まって乗るのが正しい乗り方ですが、関東では歩く人のために右側を空ける習慣が広がっています。

しかし、転倒のおそれがあることや、障害があって右側の手すりにつかまりたい人にとって利用しづらい状況になっていることから、子どもたちにエスカレーターの現状を考えてもらう教材ができ、21日披露されました。

教材は漫画仕立てで、エスカレーターにはさまざまな理由で「止まって乗りたい」人がいることや、急いで歩くと他の利用者とぶつかる危険性があることが紹介されています。

教材を作った理学療法士や教員らで作るグループは、全国の小学校の授業などで活用してもらおうと、来月からホームページで指導する教員向けの資料や動画も公開することにしています。

東京都理学療法士協会の齋藤弘さんは「子どもたちの気付きで、さまざまな事情を抱えた人への理解や思いやりにつながってほしい」と話していました。