日豪首脳が懇談 「円滑化協定」の早期発効に期待示す

岸田総理大臣は、広島を訪れているオーストラリアのアルバニージー首相と懇談し、両国の安全保障協力の進展に向けて自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決める「円滑化協定」の早期発効に期待を示しました。

懇談は、G7広島サミットの会場がある広島市のホテルで、21日午前10時半ごろから行われ、岸田総理大臣は「『自由で開かれたインド太平洋』を実現するには同志国の結束が必要で、引き続き連携していきたい。両国が戦略的認識や方向性を共有していることは明らかで、心強い」と述べました。

その上で、両首脳は、両国間の安全保障協力が進展していることを歓迎するととともに、自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決める「円滑化協定」が早期に発効することに期待を示しました。

また両首脳は、資源・エネルギー分野の協力の重要性を改めて確認しました。

これに先立って岸田総理大臣は、AU=アフリカ連合の議長国を務めるコモロのアザリ大統領と会談してスーダンやウクライナ、それに北朝鮮の情勢について意見を交わし、アザリ大統領からは、アフリカへの継続的な支援に謝意が伝えられました。