大谷翔平 今シーズン11号ホームラン チームは敗れる

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が20日のツインズ戦に指名打者で出場し、豪快なフルスイングで2試合ぶりとなる今シーズン11号ホームランを打ちましたが、チームは敗れました。

大谷選手は20日、本拠地アナハイムで前田健太投手が所属するツインズとの試合に3番・指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席は見逃しの三振、3回の第2打席は初球を打って二遊間への鋭い当たりでしたが、ショートゴロでアウトとなりました。

1対4で迎えた6回は、先頭バッターで第3打席に立ちフルカウントから、6球目の速球をフルスイングして右中間に運び、今シーズン11号となるソロホームランを打ちました。

大谷選手のホームランは2試合ぶりで、打球速度が164.9キロ、飛距離は126.1メートルで、打った瞬間にホームランとわかる豪快な1打でした。

このあと7回の第4打席は2アウト三塁のチャンスで変化球にタイミングを外されて空振り三振に倒れ、大谷選手はこの試合、4打数1安打1打点で、打率は2割8分6厘となりました。

エンジェルスは7回に守備の乱れも絡んで、ツインズに2点を追加され2対6で敗れました。

大谷選手は21日のツインズ戦に、今シーズン6勝目をかけて先発登板する予定です。

ホームラン後のかぶと バットボーイから

この試合で大谷選手は、エンジェルスの恒例となっているホームラン後のかぶとをかぶるパフォーマンスで、球団スタッフのバットボーイからかぶとをかぶせてもらいました。

これまでは、チームのムードメーカーだった控えの外野手のフィリップス選手がベンチ前でかぶとを持ってホームランを打った選手を出迎えていました。

しかし、この試合から内野手のウォルシュ選手が復帰し、これにともなってフィリップス選手は大リーグの40人枠を外れる事実上の戦力外となったため、急きょ、バットボーイのパルドさんが代役を務めました。

試合前 大谷・前田 そろってブルペン入り

試合前には、エンジェルスの大谷選手と、右腕の張りのためけが人リストに入っているツインズの前田投手がそろってブルペンに入って調整しました。

翌日に先発登板を控えた大谷選手は、カットボールやスプリットなどの変化球を交えながら37球を投げました。

前田投手は先月26日の登板後に右腕の筋肉の張りと炎症が見つかったため、現在はけが人リストに入って調整を続けていて、この日は、けが人リストに入ってから初めてのブルペンでストレートとチェンジアップを25球投げました。
2人は練習の合間にグラウンドで握手を交わしてあいさつし、笑顔を見せながら10分近く話をしていました。

前田投手は「7、8割くらいの力でフォームを意識しながら投げた。いい感覚で投げることができたので手応えはある」と明るい表情で話していました。

右ひじのトミー・ジョン手術からの復帰について、同じ手術を経験している大谷選手からアドバイスを受けているかと聞かれると「翔平だけに限らず、ダルビッシュさんやチームメートなどいろいろな選手に話を聞きながら参考にしている。すぐに元に戻らないという話はたくさん聞いているので、うまく情報を取り入れながらやっていきたいと思う」と話していました。